[ 重要 ] 感染症対策の為、外来・入院診療に一部制限が入ります。

新年のご挨拶(令和7年1月)

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

穏やかな天候に恵まれた年末年始となりました。昨年終盤はコロナ、インフルエンザの増加に伴い院内の感染症管理に難渋したため、救急搬送、ご家族の面会、介護施設からの入院要請等で多大なるご迷惑・ご不便をおかけしたこと、関係各方面の皆様にお詫び申し上げます。こうした状況は今後においても発生することが予想されます。各部署で話し合いを重ねて想定外の状況に強い組織を目指して前進して参りたいと存じます。

医療を取り巻く環境は極めて厳しいものになっております。世界情勢も大きく影響して物価高が顕著となり、公共料金、材料費、人件費等の高騰が進みました。診療・介護報酬の医療現場側に厳しい改定とも相まって病院運営は極めて厳しい局面に立たされております。東京都医師会によると令和5年度の決算では半数の病院が赤字であり、令和6年度の決算では8割以上の病院が赤字になると言われております。当院も昨年来全職員の力を結集して何とか状況の打開を試みておりますが、残念ながら少なからず影響を受けています。これからも世田谷区北部の烏山地域における十分な機能を有する病院として皆様の信頼を寄せていただけるように引き続き努力していく所存です。どうぞご理解と応援賜りますようお願い申し上げます。

さて、当院への救急要請は日増しに増加しており、世田谷区はもとより近接する調布市・狛江市・三鷹市からの搬送もあとを絶ちません。延べ救急車台数は2024年4月からの累計で既に2500台を超えております。こうした要請に応える形で1月から救急専門医の今村友典先生に合流いただくことになりました。非常勤救急医の先生方にもサポートいただき、一層救急部門を充実させてまいります。

2025年は乙(きのと)己(み)の年です。諸説あるようですが、「乙」は未だ発展途上の状態を表し、「巳」は植物が最大限まで成長した状態を意味するようです。自己流の解釈をすれば、「変化を繰り返しながらの成長途中ではあるが、これまでの努力が実を結び始める時期」を示唆しているのではないかと。言葉通りになるように本年も地域の皆様とともに歩み、職員一同「One Team」を合言葉に頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。

世田谷北部病院 院長 馬場裕之

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