謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は地域の皆さま、そして日々献身的に医療を支えてくださった職員の皆さんに心より御礼申し上げます。
この年末年始は世田谷区医師会から要請により、内科輪番施設として12月31日と1月2日を担当しました。いずれも60名以上の方が受診され、並行して通常の救急搬送も重なり、受診された皆様にはご不便をおかけしたところも多々あったかと思います。職員一同の地域医療を支える使命感に免じてお許しいただければ幸いです。
2025年を振り返りますと、国内外の激動する社会情勢により全国の医療機関が極めて厳しい運営状況に追い込まれました。財務のみならず人材確保も難渋し、なかには運営が立ち行かなくなった医療機関もあったようです。厳しい環境は当院にとっても例外ではなく、職員一人ひとりの力を結集しOne Teamで難局を乗り越えていかねばなりません。国や東京都も、こうした状況を深刻に受け止め、様々な形での医療機関への支援を発表しているところです。
私たちの病院は地域医療に貢献することを最大の目標とし、「医療・介護における安心の拠点」を築くことを目指しています。その手段として救急医療に積極的に取り組むとともに、地域の医療機関や介護施設と積極的な連携を図ってまいりました。この方針は変わることなく堅持し、2026年は今までにも増して診療各領域を発展させるべく力を入れてまいります。一方、高度先進的な治療を必要とする場合には、関係大学病院や基幹病院との連携を随時取ってまいります。
昨年後半から「地域医療は地域全体で守るもの」との考え方に基づき、当院の地域連携室が主催する医療連携会議を開催し、在宅診療・介護に係る方々、訪問看護ステーションスタッフや救命救急士、クリニックの先生方にも加わっていただき顔の見える連携構築に力をいれております。お陰様で「地域を地域で守る」ための取り組みは、確かな成果を上げています。これらは、職員一人ひとりの努力と地域の皆さまのご理解があってこそ実現できたものと感謝しております。
医療を取り巻く環境は大きく変化していますが、どのような状況となっても地域の皆さまの健康と安全を守るという私たちの使命に変わりはありません。職員それぞれの能力と個性を生かしつつもわれわれは全員の協力や努力を結集するという姿勢(Team Effort)を本年は特に意識してまいります。また病院は地域と「One Team」となりながら患者一人ひとりに寄り添う組織を進めてまいります。
丙午は、丙も午も「火」の性質をもつとされ、火災が多い年との言い伝えもあります。防災については一層留意しながら、災害に強い組織づくりも意識してまいります。
本年が皆さまにとって健やかで実り多い一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
世田谷北部病院 院長 馬場裕之
