夏のご挨拶(令和7年7月)

 そろそろ梅雨かと思ったところ、地球温暖化の影響なのか本格的な雨経験することなく猛暑日が到来しています。高温多湿の環境にともなう脱水症や熱中症などに対する注意喚起がメデイア媒体で盛んに報道されるようになりました。この時期は例年ご高齢の方や独居の方、施設入居中の方を中心に救急搬送が増加する時期となります。ご要望に対してすべて応えるように職員一同努力しておりますが、病床逼迫によりご迷惑をおかけすることもあるかと思います。是非日中の時間帯に受診できるように早め早めの対処を心掛けてください。

 さて、2025年度を「reborn~新たな出発」と位置づけスタートを切ってから3か月が経過しました。新しい職員を迎え、一貫したテーマである「One Team」を推進しているところでございます。「当事者意識」と「凡事徹底」を日々の確認事項として業務に接し、患者様ご本人やご家族様からのご意見やご指摘に対して真摯に対応していくことによって私たちは成長できると考えております。今年度は、整形外科の常勤医体制を整備するとともに麻酔科医の常勤化、救急科の新設など、診療体制の充実・強化を図っております。

 また、内視鏡検査に重点的に取り組むことを以前発表させて頂きました。通常の胃・大腸の内視鏡検査・ポリープ切除についてはお待たせすることなく実施可能となっておりますのでどうぞご活用ください。また内視鏡的逆行性胆膵管造影検査や胆管・膵管のドレナージ・ステント処置も少しずつ増加しております。是非近隣の先生方におかれましては対象疾患がある際はご相談ください。急性虫垂炎や鼠径ヘルニア、胆石胆嚢炎、胃癌・大腸癌などの消化器外科手術や大腿骨頸部骨折や変形性膝関節症などの整形外科手術もお待たせすることなく実施できる体制が出来ております。地域連携室を通じてご一報いただければ迅速に対応いたします。

   物価高、人手不足や医療行政の変化などにより医療機関としては困難な時代となりました。とはいえ当院は世田谷区烏山地域およびその周辺地域から頼られる病院を目指して、地域連携を大切にしながら前進してまいりたいと考えております。いつの時代も何らかの困難は伴うものですが、皆様のご理解とご協力を得ながらチャレンジを継続します。医療安全と医療の質を意識して惜しみない努力を続けてまいります。引き続き皆様のご指導、ご支援をどうぞ宜しくお願い致します。

世田谷北部病院 院長 馬場裕之

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